Silent night, Holy night
雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう。
いや、変わらないだろう。明け方には晴れるってキャスターは笑ってた。
きっと君は来ない。一人きりのクリスマスイブ。Silent night, Holy night
今気づいたんだけど、せい(静・聖)なる夜ってことか。大発見。どうでもいい。絶対、君は来ない。
特に何もない、クリスマスイブでした。
密かに体調を崩して、母がつくってくれた温かなスープをすすり、ドラマの最終話を見てた。何かの終わりを意図的に描けるのって、すごい。現実はさっさと終わっていくのに。知らぬ間に、終わっていってしまうのに。
自立できていない僕は自立できたドラマを見て、自立した物語の構想を練ろうとする。インターン如きで社会を知った気になって就活を語る愚か者くらい、矮小かもしれない。
でも"アタマの中にあるうちは何でも傑作なんだ"と朝井リョウが言っていた。いや、『何者』の登場人物に言わせていた。だからアタマの中くらい自由にさせてくれ、と僕は朝井リョウに言い訳をする。無論、アタマの中で。いいでしょ、センパイ。
クリスマスイブが体感に追いついていない。いや違う。僕がクリスマスイブに追いつけていない。体感ではまだ10月なのだ。知らぬ間に2ヶ月くらいずれてしまった時計はいつか戻るのだろうか。それともずっと追いつけなくて、むしろどんどん置いていかれて、過去を引きずるのだろうか。
2017年12月24日に永遠に取り残されていたら、そしてそのことに気がついた時、未来の僕はどう思うのだろう。どう思ってほしいのか、はっきりとはわからないけれど、前くらい向いて歩かないと転んじゃうよ。
22歳を半分超えた僕はそう言った。
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