2020.10.16 03:46大問2 「かわいい」「好き」を用いずに50字以内で私を口説け。<2020/09/13-10/15 惜しまれながら散れたりするし>ちゃん付けで呼んでいたけどいつの間に 呼び捨てになったし 苗字の方だし「袋ください」しか言わない祝日にカンパイ そんな夜があったこと夜景より夜景を撮る君撮りたくて照れ隠しで言う 「綺麗だね〜」来世には金木犀になりたいね惜しまれながら散れたりするし赤信号 無視して渡るカップルが轢き殺していたアリがいたこと ハンバーガー(めちゃ分厚いやつ)の食べ方 わからないまま大人になって補充したキレイキレイとファブリーズの分だけ清められた気がする僕たちはたまに互いを食べあうねワニはほとんど鶏肉の味半袖とコートが混じる高円寺各々いいな秋はいいな大問2 「かわいい」「好き」を用いずに50字以内で私を口説け...
2020.09.06 13:06俺の舌だけを知ってるスプーンと 焼け溶けて消えた氷の夢と<2020/9/1-9/6 線香花火は湿気ってしまって>皮膚科医を逆に信じる 受付の植物 枯れて積もってる埃視る角度 変えて崩れた星座みたい僕ら自身がそれぞれ星だごめんね、と花火破裂する瞬間に言われた 普通に聴こえてしまった小田急の優先席にガムを吐くピアスの男も来週生きてて嘘つきの僕らは結局火をつけず線香花火は湿気ってしまって目の前で死因が通過する様を見ていた黄色い線の内側あの時に生まれた髪の毛、爪、涙生え変わったし 流し終わったし綺麗好き、な所ですかねえ、短所? 働きたくない気持ちですかねお互いが毛布の代わりにしてました一人の朝は寒いだけじゃない俺の舌だけを知ってるスプーンと焼け溶けて消えた氷の夢と
2020.08.27 02:52皮膚と、その内側だけでTHE ENDの 夢の続きをまぶたに探す<2020/8/20-8/27 ひとりと、あなたと>永遠を延々と願うどこまでも続いてるような夜を待つね元気かい これを読めてるなら君は生きてるよ今 さみしくないよ令和2年 8月25日なら忘れてもいい 忘れてもいい?アンパンマンだけだよクビを飛ばされて 元気100倍 羨ましいな壊れてく僕らはピース 火曜日にグリル鍋囲む家族だったねさみしさはどこから来るの 問いかけて 私は耳から ベンザブロック面影橋では進藤が先をゆく皮膚の内側は真っ暗な赤帰り道だけを遠回りする君とエーデルワイスを一緒に歌った扇風機、マルチビタミン、抱きまくら食べかけのパン、隣人の死皮膚と、その内側だけでTHE ENDの夢の続きをまぶたに探す
2020.08.25 15:44繋ぐ手をぶおんと振った 色がつく夜の夏風に僕たち風の<2020/ 7/30-8/13 そこにないけど、あるものを>生きるって、「どうせ死ぬのに」を「どうせ死ぬなら」に変える諦めのことで大量の水で飲み下す粉薬のように言うけどさよならまたね都合いいラブソングだけ流してくれ嘘でいいのよ いやホントまじで今日までの嘘が、雨みたく止んでいて水たまり雑に跳ねてく車快速に飛ばされる駅で待ってるよ いつまでも待つ 日付超えてもビー玉を夜景に透かして写真撮る君の写真を撮っている僕「すみません、ジココーテーってありますか」「そこになければもうないですね」欲しかった派手目のシャツを駅前で進藤が着てる 似合ってはいない進藤は親友だったハンガーの工場でやつは今日も眠る繋ぐ手をぶおんと振った 色がつく夜の夏風に 僕たち風の
2020.07.28 08:19濡れるのも楽しめてた頃 適当なビニ傘なんて さしてなかった2020/07/13-07/28 〈君は信じて 君が信じて〉骨、記憶、夢も、涙も、ないらしい死んじゃったくらげ 愛していたよ12月195日として過ごす2020なんて知らないかみくだきたい本当はミルキーを唾液に濡れて 本音は隠して恋愛じゃなくて「変受」だったからテストならバツだ 心もとないね多分忘れちゃうだろうけど手を握る宇宙遊泳 最後の日の夢世界から飛び降りてしまうその時も君は信じて 君が信じて蝉時雨の一滴目聞いた日が夏のはじまりの日だ 耳を澄ましてiPhoneの容量は空 待ってるよ 梅雨の雲ぐもを切り裂く光線濡れるのも楽しめてた頃 適当なビニ傘なんてさしてなかった
2020.07.19 14:37あの夢にたゆたい眠っていたかった もう溶けちゃって しがみつけない2020/6/30-7/8 10首 <雨に錆びてけ いつまでも無邪気に>自由さを閉じこめて笑う僕たちは利き手同士を塞いで歩く水たまりに落ちる雫の輪のようにふわっと溶けてく夢の中のきみ滑り台が大恐竜に見えてたよ雨に錆びてけ いつまでも無邪気に溶けていくクリームソーダの魂に魅入る「あのね」を切り出す君よりビー玉欲しさに駆られて水色のソーダを買いたい 地味めな屋台で「ねえやめて、ライフポイントはもうゼロよ!」心の中の渇いた叫び「ナツ」と呼ぶのらねこにあげるプレゼント郵便受けのツナの缶詰"通行人B"になりきったシーンごと再放送でカットされてた「明日は有給取ったんだ」彦星は織姫に告げる 月も綺麗ねあの夢に たゆたい 眠っていたかったもう溶けちゃって しがみつけない
2020.06.03 05:15かたいパンを噛みきれなくて目を瞑る パリの子どもが恋をしている2020 5/4-5/28 <おやつどき 穏やかなパン>本読むか お腹空くかしかやることがない夜明け前 3時50分チューニングする時みたいに気怠げな手つきで機嫌を伺わないで夜の解像度を上げる試みとして星たちの名を知り繋ぐもう一生 交わらないはずの人たちを一列に並べてパンをあげたいひらがなで書いたぷりんがふりんって読めたよ 午後は柔らかに甘い「青が好き」って君が無邪気に言うからさ薄いブルーのベレー帽をかぶる概念として夏風を授かって採集される受身な街今寝たら朝が来ちゃうな 日曜にさよなら全部君のせいだよどうせなら やさしい人だけ靴を履き会いたい人に会えたらいいのにかたいパンを噛みきれなくて目を瞑るパリの子どもが恋をしている
2020.05.04 03:50色合いに騙されて座る 温もりはないけど少しの幸せはあったね<2020/4/28-5/4 コーヒーに、ミルクを。>眠らない夜の自販機蹴りつけてちっちゃい声でごめんねを言おう伸び放題 会わなきゃこうだい 右手爪、髭と前髪と退屈と あの雲の形が長野県みたい 風に吹かれてこっちにおいでよ夕方が日に日に軽くなる春を 名もない卵がじろじろみていた串刺しの油で揚げた肉塊を舗装道で食べ歩く退屈朝5時におやすみ おはよう すれ違うコーヒーにミルクはいれますか色合いに騙されて座る 温もりはないけど少しの幸せはあったね
2020.04.27 05:03じゃあねって言ってた昨日はもうこない 言える明日を祈るだけだよ〈2020/4/23-4/28 寝たふりをして、午後〉さっきまで さびしい耳を噛んでてね かなしかったの君じゃないからPCをとじるみたいだまばたきと愛を忘れて寝たふりをしてかなしみの三段活用 かなしいね かなしかったよかなしいんだねカドのない けしごむみたいに緩やかに梳く 三毛猫を撫でさせてくれ"やさしい"の枠にはめられたくなくて惣菜コーナーで値引きを狙うじゃあねって言ってた昨日はもうこない言える明日を祈るだけだよ
2020.04.24 00:15百年に一度の今を生きていて 会いたい人が誰かわかった2年ぶりn回目だね 火をつけて灰皿の底の原色の猫振った手も 道端の捧げた花も 壊さないで 守ってよ神様借りた本 タワレコの袋に入ってた 裂けるまで使う 忘れないでね雨粒がスマホの画面に降りついて ちいさな虹を見せてくれてさ「エイプリルフールだから」と笑いつつ「キライ!」と宣う君がキライだ「あれじゃない?」星座を探すふたご座の君はさいごまで綺麗だった夜に散る桜の花びらさようなら まだ見ぬ君よ今はおやすみ20年後に流行ってる音楽のカケラはきっとどこかに落ちてる短歌詠む気持ちになれない夜だから担架にのって啖呵を切るよ百年に一度の今を生きていて 会いたい人が誰かわかった
2020.04.04 14:03ちゃーはんと名付けた猫が桜枝くわえて消えたどこまでも春だ1対0 オウンゴールで同点になって勝ち点1を獲る日々「かな」というキーを叩いて切り替えて思い出してる五反田の夜健全な愛の前ではヴィランズも理不尽も全て逃げてけばいいなくだらないことを話して笑ってたい それだけなのにお金がいるんだ浮き足をたててレモンの味のする春になりたての風をなめてるちゃーはんと名付けた猫が桜枝くわえて消えたどこまでも春だできたてのパンの湯気たちをさらってくぬるさ溶けてる春風を食む忘れてた春風の温さ これからも繰り返せると信じてるよスキ、キライ、スキをただただ繰り返す 桜の花びら全部あげるね猫みたく3月の雪を眺めてる 僕はいつからひとりだっけな
2020.03.12 16:34しょうが焼き定食が美味いお蕎麦屋の主人は猫と暮らしてたって咳をしても1人じゃないから睨まれる猫を愛せば優しくなれるよ乱暴にがぶりと飲み干すコーヒーでクレッシェンドに加速する朝迫りくるUber Eatsの自転車を地図で眺める僕はここだよ離してはいないけれども掴めてもない 味噌汁に浮かべた豆腐音楽に答えはあって 君の惹かれる音こそがきっとそうだねしょうが焼き定食が美味いお蕎麦屋の主人は猫と暮らしてたって祖母の住む商店街で流れてたカーペンターズをよく聞いてるよ夜ふけすぎ 赤信号を独断で渡るあいつにLINEしちゃおう今だってどこかで誰かが死んでいる あの日の記憶は身に余っていくベロ酔いで近づいた猫に逃げられて 今日は誰にも愛されたかった-----------------『今日は誰にも愛されたかった』という詩と短歌の連歌集があって、その天才的なフレ...