百年に一度の今を生きていて 会いたい人が誰かわかった

2年ぶりn回目だね 火をつけて
灰皿の底の原色の猫


振った手も 道端の捧げた花も 壊さないで 守ってよ神様


借りた本 タワレコの袋に入ってた 
裂けるまで使う 忘れないでね


雨粒がスマホの画面に降りついて ちいさな虹を見せてくれてさ


「エイプリルフールだから」と笑いつつ
「キライ!」と宣う君がキライだ


「あれじゃない?」星座を探すふたご座の君はさいごまで綺麗だった


夜に散る桜の花びらさようなら まだ見ぬ君よ今はおやすみ


20年後に流行ってる音楽のカケラはきっとどこかに落ちてる


短歌詠む気持ちになれない夜だから
担架にのって啖呵を切るよ


百年に一度の今を生きていて 会いたい人が誰かわかった


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