今年の一字を発表するよ
2017年も「今年の漢字」が発表されましたね。「北」だとさ。
北朝鮮の騒ぎは言わずもがな、北海道日本ハムファイターズの大谷の活躍や清宮入団が根拠のよう。(ちょっと弱くねぇか)
まあ日本的には「北」だったらしいけど、当然僕個人の一字は異なってくる。
2017年、イノウエの一字は
「革」
かな。溜めて言うほどのことでもないけど。
ちなみに「革」の辞書的な意味はこんな感じ。
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今年の一月、普段履けるカジュアルな革靴を買ってもらった。Dr.マーチンのような雰囲気を持ちながらもそこまで重くなく、安価なものだ。気負わず履けるし歩きやすいから気に入っている。今思えばそんな「革」スタートだった。
就活があった。革靴を履いた。それは勿論フォーマルな革靴だ。段々と踵がすり減っていったのがわかった。歩き方の癖が露骨に出ている。右側の外側の踵が欠けるように減っていた。
ライダースジャケットを買った。本革、ラムレザーだ。僕が買った服の中で一番高価だった。一生ものだ。一生、大切にしたいと思う。そして、それを買うために選挙に関するバイトを2つした。多分、もう一生やらない。一生。
先生の指導を受けながら卒業研究にまつわる諸々を書いた。稚拙ながらも小説をしたためた。辞書的な意味で言えば3番の、「たるんでだめになったものを建て直す。あらためる」だ。それはそんな行為だった。色々、あらためた。
革命だった。先生の下で学ぶこと、読むこと、書くこと、全てが革命といえば大袈裟だろうが、きっとそんなようなものだ。
卒業研究を書き終えた今、わかる。何かがあらたまった気さえしている。未来の何かを「あらためる」ために、今、何かを書かなきゃとすら思う。
ふと、高校時代履いていた、サッカーのスパイクを思い出した。足の形がいささか特殊だったから下手くそのくせに本革のスパイクを履いていた。手入れを怠るとすぐに革が硬くなったものだった。
手入れを怠っちゃいけない。何事も。
せっかくスタートラインに立ったと言えるのに、革の手入れを怠って硬くしてはいけない。ずっと、いやもっと柔軟でいたい。そんな風に思うよ。
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来年の一字は何になるんでしょうかね。それを楽しみにできるのが、少し嬉しい。
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