仮面ライダークウガ②
「ビビギダダ・ゴラゲゾ・パラダ・ガギダ・ギロゴザ」
これはグロンギ語である。
作中ではこの意味不明な言語での会話がグロンギ同士でなされ、しばしば視聴者を置き去りにしていた。なんせ作中で誰もこれを翻訳してくれる者がいないのだ。我々はグーグル先生に頼らなければ、それらの会話の内容は全くわからない。
ちなみに上記の文章は
「気にいった、お前とはまた会いたいものだな」
である。
リアルタイムで観ていた視聴者がどれだけストーリーの全貌を把握できていたのか、とても気になるところだ。ちなみに5歳の僕には「クウガかっこいい」しか感想がなかった気がする。
【グロンギ】
超古代の生命体であるグロンギ族は現代によみがえって人間を次々に殺していく。
彼らは「ゲゲル」というゲームの下、ルールに沿って人間を殺戮していたのだ。
(人間側が殺人がゲームであることに気づくのには多少時間がかかった。)
そしてこの「ゲゲル」の方法は例の「酒鬼薔薇聖斗事件」と共通点があるように思えるというのは昨日お伝えした。
そう、グロンギ族は当時の日本社会を怯えさせていた恐怖の象徴ともいえるのだ。
今の日本でクウガが制作されるとしたら、悪役はもしかしたらミサイルを持った独裁者かもしれない。
グロンギは身体に組み込まれたアマダムという石の力をもってして、怪人体になったり人間体になったりする。
この点、五代雄介もアマダムの力をつかってクウガに変身するため、実質同類であるといえる。(どうして五代がその力を手にしたのかは1話を見て確認してください。)
同類同士の戦いでは、「みんなの笑顔を守りたい」という信念をもつ五代が最終的に勝ち続ける。何度か倒れるが五代は何度でも強くなって、蘇る。
「第0号」との雪山での一騎打ちは仮面ライダーシリーズの戦いの中で最も印象に残ったといっても過言ではない。
同等の力を持つ二人が拳を交わしあう。
生身の人間体となった二人は殴り合い、その血は雪の表面に赤く滲んでいく。
まるで学園ドラマのワンシーンだ。
全身真っ黒の服を着た五代雄介と、全身真っ白な服を着た第0号。
「黒=闇」と連想してしまえば第0号にこそ黒い服を着てほしいと思ってしまうが、そうではない。
多分、何にも染まらない(それこそ血にも)強さを表現するために真っ黒の服を五代雄介に着せたのではないか、そんな気がする。
【アギトへの影響】
今、アギトを観ている。
序盤、「未確認生命体」や「4号」といったワードが飛び出し、クウガ世界とのリンクを感じた。実際、クウガとの類似点は今のところ多い。OPの渋さとか、ライダーキックの雰囲気とか。
関係ないけど、要潤の演技が棒すぎて逆に面白い。日本語カタコトな感じ。
思わず、出身地を調べてしまったよ。別に帰国子女でもなかった。なんやねん。
ま、アギトを観終わってからまたこれについては書こうかな。
そんな感じ。書きたい事はまだあるんだけど、まとめきれないので割愛。
まあ、仮面ライダークウガという作品を一言でまとめちゃえば
「ホラーサスペンスアクション」といったところでしょうか。異論は受け付けます。
ああ…五代雄介ロスだ…
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