3日間戦争①
21日(金)の夜、ゲームをしながら24日(月)締め切りのESを書いていた。
速達で出すにしても日曜日にはゆうゆう窓口に持っていかねばならない。
さらには25日(火)締め切りのESも控えていて、こちらも当然のごとくまだ白紙だった。
どちらも手書きで枚数もそこそこある。
「ま、なんとかなるっしょ!」
楽観的なのかなんなのか、私は現実から目をそらす。薄い紙で切ってしまった人差し指の傷がキリキリと痛みだすように時々、ピリッとなっては筆をとり、書き込む。
そんな夜を過ごしていた。
するといつの間にか22日(土)の午前3時に。
あらあらもうこんな時間。まだ僕の焦りにまだ火はつかない。
そのままぽやぽやしていると、空が白けてカーテンの外に太陽光がぼんやり透けてくるのを感じる。朝がきた。
午前7時半。スズメの鳴き声とともに布団に潜り込む。ベッドの上でぬるっと意識が沈む。
再び意識が浮上してきたのは午後3時を回った頃だった。
4、5限は切ろう。月曜締め切りの方でさえ、まだ半分も埋まっていないのだ。
午後に起きた日は、あっという間に夜が迎えにくる。
夜になるまで例のごとく逃げ回っていた私は意を決して、下書きをWordに打ち込む。やっと焦りが実体を伴ってきたのだ。
草稿が完成したのが23日(日)の午前2時ごろだったか。ここから手書きで"ラブレター"をしたためることになるのだが、これがまた先が長い。
ミスしては印刷し直し、また書き直す。
日曜日は13時-21時でバイトが入っている。
私は疲労した右手を休めて逆算する。
12時半頃にゆうゆう窓口に持っていけば間に合う、となると家を出るのは11時頃か。それなら10時半に起床すれば良い。
睡眠時間をどこまで取れるかが勝負だった。
封筒に宛先を書き、完成したESを入れ、封を閉じる。
書き上げたあとに残ったのは疲労感と眠気だけで、時刻は既に午前7時を回っていた。見直す気力もなく、過去の自分を信じてカバンに封筒をしまいこみ、自分自身を布団にしまい込んだ。アラームを1分刻みで15個かけるのを忘れずに。
くそうるせえ。死ね。
スマホをぶん投げそうになった。日曜日の10時半は思ったよりも近かったような、遠かったような、焦ってるような、怒ってるような不思議な気分で起こしてくれる。
支度をして家を飛び出す。
無事にゆうゆう窓口に速達便を依頼し、一つのミッションをクリアする。通過してくれ頼むよ。しかし、寝不足の僕にここから2つ目のミッションが襲いかかる。
「8時間労働のあと、現状白紙のESをその日のうちに完成させる」
足取り重く、バイトに向かう。
(続く)
………………
個人的な備忘録として書いてるので、自己顕示とか思わないでください。てか自己顕示とか言えないでしょこれは。
ダメダメオトコのガバガバスケジューリングにボコボコにされた週末の話だからね。
こんなんならさっさと書いておけばよかった…
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