繋ぐ手をぶおんと振った 色がつく夜の夏風に僕たち風の
<2020/ 7/30-8/13 そこにないけど、あるものを>
生きるって、「どうせ死ぬのに」を
「どうせ死ぬなら」に変える諦めのことで
大量の水で飲み下す粉薬のように言うけど
さよならまたね
都合いいラブソングだけ流してくれ
嘘でいいのよ いやホントまじで
今日までの嘘が、雨みたく止んでいて
水たまり雑に跳ねてく車
快速に飛ばされる駅で待ってるよ
いつまでも待つ 日付超えても
ビー玉を夜景に透かして写真撮る君の写真を撮っている僕
「すみません、
ジココーテーってありますか」
「そこになければもうないですね」
欲しかった派手目のシャツを駅前で
進藤が着てる 似合ってはいない
進藤は親友だった
ハンガーの工場でやつは今日も眠る
繋ぐ手をぶおんと振った
色がつく夜の夏風に 僕たち風の
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