ドーナツの穴は、多分。
才能が、ほしい。
その才能だけで食べていけるような、そんな圧倒的な才能。
僕の今の能力なんて到底才能なんて言えなくて、同世代の天才をやっかむ凡人でしかない。
どうしてあいつにできて俺にできないんだろう。
どうして俺はこんなにもできないんだろう。
そんな嘆きに自分からぶつかり、それを繰り返す。
できることより、できないことに目が向いてしまう。弱い。それさえ未熟だ。
空っぽの中身を埋めようと、足りないものを探す。しかし、それを埋められるかどうかは別だ。
でも、こうも考える。
ドーナツの穴はきっと、存在だ。
藍坊主の『ハローグッバイ』という曲を聴いてほしい。
「ドーナツの穴ぼこは、存在か空白か?」と、誰かが言ってた。美しい言葉。
僕の抱える穴が、意味のある存在だったら、どんなにいいだろう。救われるよ。
きっと、「空っぽ」というのはそれを含めての自分だ。空白を作る殻があるだけいいじゃない。
殻さえない人はもっとずっと、薄っぺらい。
そう言い聞かせて今日も明日も頑張ろう。
0コメント