ソラニン

すっかり青空が広がる早朝5時、映画『ソラニン』を視聴し終わって視界を潤ませている男がいた。朝日が差し込む部屋に繰り返し、何度も何度も、宮﨑あおいのまっすぐな歌声が響く。

たとえばゆるい幸せが
だらっと続いたとする
きっと悪い種が芽を出して
もうさよならなんだ

さよなら それもいいさ
どこかで元気でやれよ
さよなら 僕もどうにかやるさ
さよなら そうするよ
「絶対に離しちゃダメだよ」と言う芽衣子。握りしめる手。そのあとラスサビでギターが一本増える。種田が弾いているのだろうか。
最高にグッとくる瞬間だ。
歌っていうのは技術を見せつけるものじゃない。何かを伝えるものなのだ。芽衣子の叫びは僕の柔らかいところに突き刺さる。


この作品に文句をつけるとすれば芽衣子さんが原作に比べて可愛すぎること。ちょっと冴えないくらいでいいんだけど、まあ可愛いから良し。

いつ死ぬかなんてわからない。
種田は『ソラニン』という曲を残して死んだ。僕は彼のように何かを残しているだろうか。

ところでベース役の人がサンボマスターのベーシストなの、すごい。キャスティングした人の勇気たるや。どおりで上手いわけだ。
こんなん見たらバンドやりたくなっちゃうなぁ。


とうに涙が乾ききった瞼には眠気が綿ぼこりみたいに積もりはじめた。眠くて比喩もわけわからん。
スズメもカラスも朝からご苦労さん。
僕は寝るよ。おやすみ。

そんなんだけど、イノウエは。

つれづれなるままに!ひぐらし!

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