常盤紅花万作
公園の柵に植えられた花が満開で、一列に並んだそれは歩く僕らを圧倒する。
ピンク色とも紫色ともとれるその花のもつ不気味さは、密集したリコリスに似ていた。
その花の名は、「常盤紅花万作」。
(そう貼り紙があったのだが、正式には「ベニバナトキワマンサク」だそうだ。)
花言葉は「私から愛したい」
何とオモタイ花言葉だろう。
確かに、この花は一輪なら愛らしいかもしれない。しかしこれだけあるとやはりオモイ。胃もたれしそうな色合いだ。
過ぎたるは及ばざるが如しって感じ。
この毒々しさは重すぎる愛ゆえか。
やっぱ桜色くらいの淡さがちょうどいい。
あ、でもやっぱ愛されてえな。矛盾。
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